GCPは、AmazonのAWSやMicrosoftのAzureと並んで世界最大手のクラウドコンピューティング・プラットフォームの一つ。莫大なユーザーを抱える同プラットフォームの障害による影響は大きく、SnapchatやSpotify、ポケモンGOといったおなじみのサービスも一時的にダウンした。
・30分以内に復旧をアナウンス
アメリカ東部標準時間(EST)の午後3時半頃に発生したこの障害は、すぐさまGoogleにより調査やバックアップなど復旧作業が進められ、30分以内の復旧がアナウンスされている。
しかし、サービスやアプリのなかには、完全復旧に一時間以上を要したものもあったようで、SnapchatやポケモンGOなどのツイートに混乱が見て取れる。
Many Snapchatters are having trouble using the app as well as our support site ? We're working with a partner on the fix! In the meantime, we recommend staying logged in ?
— Snapchat Support (@snapchatsupport) 2018年7月17日
Something’s not quite right, and we’re looking into it. Thanks for your reports!
— Spotify Status (@SpotifyStatus) 2018年7月17日
Trainers, we're aware of a technical issue causing an outage. Stay tuned for more information, and thanks for your patience as we investigate.
— Pokémon GO (@PokemonGoApp) 2018年7月17日
障害の根本原因は明らかにされていないようだが、午後4時30分ごろから予定されていたGCPのアップデートになんらかの関係があるとの指摘も出ているようだ。
・Google App Engineをはじめ複数のサービスで障害
今回の障害では、アプリケーション稼働時の負荷分散をおこなうサービス(Google Cloud Load Balancer)のネットワーク上に問題があったようで「502を返すエラー」が確認されている。
また、サービスが稼働しているかどうかを確認する「Google Cloud Status Dashboard」には、Google App Engineをはじめ複数のサービスで障害が起きていることを示されている。
すでにインフラ的役割を担い、障害がないことを前提として運用されているクラウドコンピューティング・プラットフォーム。30分の停止では、SLAで示される保障稼働率(月間)の99.95%には全く抵触しないものの、企業や末端ユーザーに与える影響は想像以上のものだ。
参照元:Google Cloud Platform fixes issues that took down Spotify, Snapchat and other popular sites/CNBC
Here’s Why Snapchat, Spotify, Pokemon Go, and Discord Went Down/Fortune