・パナソニック、“シルキーファインミスト”による屋外の冷却効果実験を開始
そんな人が集まる場所において、暑さを緩和し、少しでも快適な空間をつくろうという試みに、パナソニックが取り組んでいる。日本国内の各地で、短時間で暑さの緩和効果が見込める“仮設型ミスト”を設置・稼動させる実証実験を2018年7月から9月にかけて実施するという。この仮設機器には、同社開発の“シルキーファインミスト”を搭載。流体ノズル(圧縮空気と水を混合し噴出する方式)で生成される、平均粒径10ミクロンの極微細ミストは、蒸発性が高くて、近づいても濡れにくく、効率よく空間を冷やしてくれる。この仮設機器を、イベント会場など人が集まる屋外、半開放空間に設置し、冷却性能や利用者の快適性などを検証するというものだ。
・基礎工事不要で、自由なレイアウトで暑さ対策可能に
また、この仮設機器の設置には基礎工事が不要で、テントや日除けの軒下などの場所に、ミストノズルを取り付けられる。電源が確保できる場所ならどこでも設置・取り外しが可能だ。腰や肩程度の高さにも設置ができ、自由な設置レイアウトが実現できるのは大きなメリットだろう。
2018年7月14日(土)より、“パナソニックセンター東京”の屋外で実証実験をスタート。また、2018年7月23日(月)~25日(水)には東京ミッドタウン日比谷において、東京都環境局主催の「暑さ対策技術等の展示」に屋外出展する。2018年8月より開始する“パナソニックスタジアム吹田”をはじめとして、国内各地で実証実験を予定している。
パナソニックはこれまで、“シルキーファインミスト”を用いた常設型「グリーンエアコン」の実証実験を、2016年8月から9月に東京都港区と共同で新橋SL広場にて、2017年8月から9月に神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」の街区内にて、それぞれ実施した。訪日外国人が増える2020年東京オリンピックに向けて、技術開発を推進していきたい意向だ。
●パナソニックセンター東京(東京都江東区有明3-5-1)本館1階 西エントランス外
期間:2018年7月14日(土)~9月30日(日)
稼働時間:午前10時~午後6時
※休館日(月曜日)および2018年7月20日(金)~26日(木)を除く(予定)
https://www.panasonic.com/jp/corporate/center/tokyo/floor/map.html
●東京ミッドタウン日比谷(東京都千代田区有楽町1-1-2)
期間:2018年7月23日(月)~25日(水)
稼動時間:午前11時~午後4時
主催:東京都環境局「暑さ対策技術等の展示」
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/06/25/04.html
●パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市千里万博公園3-3)
期間:2018年8月10日(金)
稼働時間:午後2時~午後7時(予定)
主催:株式会社ガンバ大阪「ガンバサマーフェスティバル」
http://www.gamba-osaka.net/news/index/c/0/no/8042/
パナソニック株式会社