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Virgin Orbit、英国からの空中発射ロケットを2021年までに実現へ

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英国Virginグループの宇宙開発企業Virgin Orbitは、空中発射ロケットLauncher Oneを搭載したCosmic Girlを英国西部にあるCornwall空港Newquayから打ち上げると発表し、2021年までの打ち上げを目指すという。

・航空機として離陸

Cosmic Girlはボーイング747-400型機で、実際に民間航空機としてVirgin Atlantic航空が使用していたもの。これを人工衛星発射のためのプラットフォームに改造している。

仕組みはこうだ。Launcher Oneを搭載したCosmic Girlが普通に離陸し、高度4万フィート(約1万2000メートル)に達したところでLauncher Oneを切り離す。そしてLauncher Oneはそこから自らのエンジンで軌道を目指す。

・専用発射場の必要なし


この仕組みのメリットはというと、地球を離れるときはあくまで普通の飛行機なので、ロケット専用の発射場でなくても打ち上げが可能なことだ。

実際、Virgin Orbitが今回の発表で打ち上げ地としたCornwall空港Newquayはロケット発射場ではない。

従来の空港を利用することで、ロケット打ち上げがよりフレキシブルになるというのが売りだ。またインフラを整備しなくてもよいので、打ち上げコストを抑制でき、競争力につながる。

人工衛星打ち上げの需要は世界的に増加傾向にあり、安く、確実に打ち上げできるとなれば、受注増につながることは必至。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、米国のSpaceX社なども含め競争は今後、さらに激しくなりそうだ。

Virgin Orbit

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