サンフランシスコにベースを置くOccipitalが開発を手がけている「Structure Sensor」は、持ち運び可能な3Dセンサーで、iPadの裏側に設置して使用するよう設計されている。センサーが物体をキャプチャーすると即座に3Dスキャン処理され、その物体の3D画像がiPadの画面に表示される。つまり、3Dモデリングの知識がなくても、誰でも簡単に3Dデータを作成することが可能になる。
また、この3Dデータは、目の前にあるリアルの視界にドッキングして表示させるAR(拡張現実)としても活用できる。たとえば、自宅のリビングに新しいソファが欲しいと思っているとき、ソファの画像を3Dスキャンしておき、そのデータを自宅のリビングの画像に重ねて配置することで、部屋の雰囲気に合うか、どこに置けばいいか、あらかじめ把握することができるというわけ。
「Structure Sensor」のスキャン範囲は、40センチメートルから3.5メートルで、連続使用なら4時間、スタンバイ状態ならは1000時間以上、バッテリーが持続する。開発者は、「Structure Sensor」のAPI(Application Programming Interface)を公開し、ARを使ったゲームや測量アプリの開発、不動産業界などで活用できるプラットフォームとして、「Structure Sensor」の利用拡大を目指しているという。現在、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを開催中。
Structure Sensor