米国、とりわけ西海岸ではスクーターシェアリングが急速に拡大していて、その波は欧州にも広がっている。いかにユーザーを取り込むか、シェアリング大手やテック企業を巻き込んで業界がヒートアップしている。
・創業2年目の新興企業
Lime Bikeは2017年にフロリダでスクーターシェアリングサービスを始めたスタートアップだが、わずか12カ月で全米と欧州70ものマーケットでサービス展開するという急成長をみせている。
そこに目をつけたのがテック企業やシェアリング大手。今回の資金調達はGV(旧Google Ventures)が主導し、Googleの持ち株会社Alphabetなども出資している。
・Uberアプリか利用も
3億3500万ドルという額もさることながら、今回注目を集めるのがUberの出資と、Uberとの戦略的パートナーシップの締結。これにより、Uberの顧客はUberアプリからスクーターも選択できるようになるとのこと。
Uberにとっては顧客に幅広い交通手段を提供でき、一方でLime BikeにとってはUberの顧客網を使って利用を取り込むことができるという、ウィンウィンの関係となる。
手軽、安い、交通渋滞とは無縁、そして環境に優しいとあって今、スクーターや自転車のシェアリングサービス業界は熱く、Lime BikeのライバルのBirdも先月3億ドル(約333億円)を調達している。今後ますますこの業界ヒートアップしそうな勢いだ。
Lime Bike