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豪シドニー空港、国際線の一部で顔認識システムを試験的に導入

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年間およそ4300万人の利用者を擁する豪シドニー国際空港は、2018年7月、豪カンタス航空との提携のもと、乗客の“顔”がパスポートや搭乗券の代わりになる、新たな顔認識システムを試験的に導入した。

最先端の生体測定テクノロジーを採用することによって、シームレスで利便性の高い空港サービスを提供するのが狙いだ。

・チェックインや手荷物の預け入れが顔認証でOK


この新システムを利用できるのは、現在、シドニー空港からオーストラリア国外へ出発するカンタス航空の国際線の一部のみ。

乗客は、チェックインの前に、空港内の専用端末で、パスポートをスキャンさせたうえで自分の顔画像を登録すると、顔認証によって、チェックインや手荷物の預け入れ、ラウンジへのアクセス、機内への搭乗をスムーズに行うことができる。

今後は、モバイルチェックインや入出国審査の自動化などにも、随時、このシステムを展開していく方針だ。

・航空業界で顔認識システムの導入が広がる


このところ、顔認識システムの活用に着手する航空会社がいくつか現れはじめている。

たとえば、ブリティッシュ・エアウェイズでは、米国の国土安全保障省(CBP)や航空輸送業界の専門テクノロジー企業「SITA」らと提携し、2018年3月、ニューヨーク、ロサンゼルス、オーランド、マイアミの空港で、世界で初めて国際線への顔認識システムの導入を試験的に開始した。

国境を越えた空の旅が文字どおり“顔パス”となる日が、近い将来、いよいよやってきそうだ。(文 松岡由希子)

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