そんな悩みを簡単に解決するアイテムが、日本から登場。栃木県小山市に拠点を置く、アサヒパワーサービスが開発した、ドローンパラソルだ。
・人工知能でご主人さまを認識
電気通信システム事業を手がける同社では、3年前からこのプロジェクトに取り組んでおり、最近になってようやくプロトタイプが完成したところだ。傘と言っても、実体は人工知能を搭載した小型の無人航空機。上部にパラソルが付いており、歩行するユーザーの上空を移動する仕組みだ。
社長の鈴木 賢治氏は、「手がいっぱいになったら傘を開くのは面倒だ」と考えて、このプロジェクトを提案。ドローンタイプなら、カメラでご主人さまの頭の位置を確認しながら飛行するので、うっかり頭を濡らしてしまうこともない。早速、製作に取りかかる。
・発売は2年後!?
プロトタイプでは、キャノピー用のメッシュ材を使用。無人機のプロペラで発生した風を、キャノピーに通して、空気中で安定させることに成功した。その後、AIベースのカメラを傘に装備。ユーザーを認識し、オーバーヘッドに追随するシステムの開発に着手している。
現在は、2020年の東京オリンピックとパラリンピックに向けた実用化をめざし、屋内試験飛行を繰り返しながら、試作品のアップグレードに取り組んでいるという。
「規制による障害があるものの、このドローン傘が、市街地で普通に見られる日を夢見て、開発に臨んでいく」と語る鈴木氏。順調にいけば、発売開始は2年後となる見込みだ。
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