そこで、企業や個人から不要となった食品を集め、必要としている人に提供するという取り組みがこのほどカナダ・トロントで始まった。
・自家栽培の野菜も
活動を展開しているのは、シェフJagger Gordonが立ち上げたスタートアップ「Feed it Forward」だ。
個人や農家、ディストリビューター、レストラン、食品店などから未開封・未使用の食品、生産物などを集め、トロントに構えるショップで食べ物を必要とする人に提供する。
集める食品は、余剰品や賞味期限が迫っているもの、間違って生産しすぎたものなど。また、Feed it Forwardがトロント近郊の町で栽培した野菜も販売する。
・ベーカリーも併設
商品に対する支払い額は購入する人に任される。経済的に余裕がない人は少額でいいし、逆に主旨に賛同する人で懐に余裕がある人はそれなりの額を払うという仕組み。
ショップにはコーヒーショップやベーカリーも併設され、寄付された食材などを使って作られた食事も提供されるとのこと。
廃棄される食材をホームレスなどに提供するサービスは米国などでも展開されているが、Feed it Forwardの場合、一般市民もショップに並んだものを買うことでこの取り組みをサポートできる。市民参加の動きが今後広がりを見せることを期待したい。
Feed it Forward