クラウドファンディングを見ても、ランナーに向けた製品は数多くある。それらはフィットネストラッカー兼用のスマートウォッチだったり、または身体のどこかに身につけるウェアラブルだ。しかしここで紹介する「RUNVI」は、シューズの中敷き即ちインソールをスマート化した製品である。
・足の裏から分かる走行データ
走行中、足の裏のどこに体重がかかっているのか、またディスタンスや移動距離から算出した速度、心拍数と照らし合わせれば身体の状態が判明する。
RUNVIはスマートフォンやスマートウォッチと連動し、走っている最中のランナーに音声で指示を与える。また、同じランニングでもランナーによって癖がある。踵から着地するか、あるいは拇指球から着地するか。それらをデータ化し、トレーニング後に研究することも可能だ。
もちろん、GPSトラッキング機能もある。これにより、自分が今日走った道程を把握することができる。その距離と所要時間も記録されるから、もはや腕時計は必要なさそうだ。
だが、このRUNVIは電力を必要とする。インソールのどこにバッテリーを搭載するのか? という疑問もあるだろう。心配は無用。簡単に脱着できるアタッチメント式のバッテリーが、RUNVIには内蔵されている。このバッテリーは8時間から10時間までの走行に耐えるだけのキャパシティーがあるとのことだ。
・ビギナーから上級者まで
オーストラリアのスタートアップが、「STAPPONE」という似たようなコンセプトのスマートインソールをKickstarterで公開していた。しかしこちらは「普段の歩行」をトラッキングするものだ。一方、RUNVIは明確なスポーツ用品である。
ビギナーはもちろんのこと、上級者にとってもこのRUNVIは重要なものになり得るのではないか。この製品は現在、Kickstarterで119ユーロ(約1万5300円)からの出資を受け付けている。
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