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Tech 採血から血液検査までをワンストップで実施できるロボット型デバイスが開発される

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採血から血液検査までをワンストップで実施できるロボット型デバイスが開発される

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米ラトガース大学の研究チームは、2018年6月、被検者の採血から検体の血液検査までをワンストップで実施できる自動ロボット型デバイスの開発に成功した。

血液検査の結果をより早く得ることができることから、早期治療につながる画期的なソリューションとして注目されている。

・採血から血液検査までをワンストップで自動化


血液検査は、様々な医学的判断に役立つ、最も一般的な臨床検査であるが、医療従事者のスキルや患者の体質や体格などによって、採血をスムーズに行うことができないこともある。

また、検体の検査は専門の検査機関で行われるケースが多く、結果が出るまでに相応の時間を要する。

そこで、研究チームでは、採血ロボットと遠心分離をベースとする血液分析装置を組み合わせた独自のデバイスを開発。

被検者が採血ロボットの下に腕を置くと、画像誘導システムにより被検者の静脈の位置をとらえて自動で採血し、検体を血液分析装置に移動させ、血液検査を行う仕組みとなっている。

研究チームでは、血管に似せたプラスチックチューブでできた人工アームと蛍光マイクロビーズを混ぜた血液のような流体を使って、このデバイスの実験を行ったところ、白血球検査において高い精度を記録したという。

・ポータブルで拡張性のある画期的な血液検査デバイス


ポータブルなこのデバイスは、診察室や病室、救急車などでも利用でき、モジュールとしてつなぎ合わせることで拡張性が担保されているのも利点だ。

血液検査における従来のボトルネックを解消するソリューションとして、ニーズが見込まれている。(文 松岡由希子)

Rutgers University

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