耳が不自由な子どもとのコミュニケーションを手話に頼らざるを得ない親のために、米国の手話（ASL）を学べる「SMARTSign」のGoogle Glass用アプリが登場した。メガネ型のモバイルコンピューターGoogle Glassにアプリをダウンロードすると、一定の間隔でディスプレーに表示される手話のクイズに取り組むことで手話を学べるというものだ。

手話クイズは「この言葉を意味する手話は？」という質問の後に選択肢がいくつか紹介され、正しいものを選ぶというスタイルだ。ビデオは一定の時間おきに流れるようにして、クイズの数をこなすことで手話の習得を促す。出題のタイミングや間隔はユーザーが設定できる。

この「SMARTSign」、すでにAndroid用アプリもリリースされている。Android版では、手話のクイズだけでなく、テキストや音声入力でその言葉を表す手話を検索・閲覧することができる。また録画機能もあり、自身の手話と正しい手話のデモを映像で比較することもできる。

米国ジョージア工科大学の卒業生が、同大教授とともに開発した。開発者は「Google Glass用アプリを使うことでちょっとした時間を活用してより頻繁に手話の練習ができる」と今回のリリースの意義について話す。将来的にはAndroid版と同様、録画・検索機能も追加したいとしている。

米国ジョージア工科大学