そして今回紹介するのは、イカのロボット「BionicFinWave」。本物さながらヒレをひらひらと動かし、水中を自由自在に泳ぐ。
・各ヒレにモーター
開発したのはドイツ拠点の電気オートメーション企業Festo。このほどフランクフルトで開催されたテックトレードショーで一般公開された。
長さ37センチ、重さ430グラムのBionicFinWaveはシリコン製のヒレを体の両脇に備えている。各ヒレは9つのレバーのようなアームでボディにくっついていて、ヒレ専用のモーターでこのレバーを動かすことで、ひらひらとした動作を実現している。
ヒレの動かし方を調整することで前方、後方どちらにも泳ぐことができる。
・センサーで衝突回避
BionicFinWaveはまた、方向転換もでき、ヒレとは別のモーターを使って体を曲げることで上向き、下向きにも泳げるのだとか。
加えて、BionicFinWaveはセンサーも搭載され、周囲のものとの衝突回避も可能。実際、トレードショーでは水を浸した狭いチューブの中を壁にぶつかることなく泳ぐ姿がお披露目された。
開発元は、BionicFinWaveを海洋科学データの収集や水中での機械検査などに活用できるようにしたい考えだ。
Festo