それに近い医療デバイスが英アストン大学で開発中だ。なんとレーザーで卒中と皮膚がんを診断できるというもの。針などを使わないので全く痛みを伴わず、しかも検査はものの数分で終わる。
・血中酸素濃度などを測定
このデバイスでは検査に3種のレーザーを使う。血液がどれくらい効率的に組織に届けられているか、そして血中の酸素濃度や細胞の代謝などを測定する。
そのデータをコンピューターで処理し、卒中と皮膚がんを診断する。レーザーをあてられても患者は痛みをまったく感じず、数分で終わるので肉体的負担が少ないのがメリットだ。
・ポータブルタイプも開発中
このデバイスはまだプロトタイプながら、すでにダンディー市の病院でトライアル使用され、卒中と皮膚がんの診断に有効であることが確認された。
また、現在はこのデバイスはデスクトップコンピューターをベースとしているが、ポータブルタイプも開発中とのこと。こちらは、例えばスポーツ選手が手首につけるようなものになるという。
痛みを伴わず、しかもすぐに結果がわかるとなれば、検査の敷居がぐっと下がる。結果として予防医学にも大きく貢献することになりそうだ。
アストン大学