それによると、Summit は1秒あたり20京回の計算処理能力を有し、前スパコンTitanの8倍と大幅にアップした。
・IBMとNVIDIAが共同開発
Summit はDOEから委託を受けたIBMが、画像処理半導体のNVIDIAと共に開発を進めてきた。
4608基のサーバーから構成されるIBMのAC922システムや、NVIDIAの画像処理ユニットTesla V100などを搭載することで計算能力を向上させた。
ORNLによると、Summitはエクサスケール(1秒間に100京回の計算能力)を必要とする科学的な計算をこなす初のスパコンになるという。
・がん研究などに活用
Summitの活用をめぐってはさまざまな計画があるようだが、初期プロジェクトには、超新星が金や鉄などの重元素をいかにつくるかといった研究や、がん研究のための国民の健康データ分析などが含まれる。
DOEのRick Perry長官は「2021年までにエクサスケール・コンピューティングシステムを導入するという目標に一歩近づいた。Summitはさまざまな研究開発に活用され、米国民はこの恩恵を受けることになる」とコメントしている。
米国の先端技術が詰まったSummitだが、スパンコンの開発は各国が威信をかけている分野だけに、Summitを超えるものがいずれ開発されることは想像に難くない。
オークリッジ国立研究所