年末までに試験トラック30台を顧客に引き渡して実際のオペレーションをテストし、2021年から生産を開始する。
電気トラック分野には新規参入もあるなど開発競争が激しさを増しているが、技術の蓄積があるダイムラーはEV開発で先頭をいく米テスラにとってかなり強力なライバルとなりそうだ。
・大型は航続距離402キロ
eCascadiaは米国大陸を横断するのに使えるクラス8の大型トラックで、モーターの最大出力は730hp。容量550kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は402キロメートルとなっている。
バッテリーの充電は90分で80%(321キロ分に相当)が可能とのこと。
・ローカル配送向けの中型
一方のeM2は中型。航続距離は370キロメートルだが、地域での配送など、毎日の走行が240キロメートル以下での使用を想定している。
こちらのモーターは480 hpで、バッテリーは325 kWh。バッテリーは60分で80%(300キロ分に相当)を充電できる。
・自動運転の開発センターも
また、ダイムラーは電気トラックの発表とともに、米国ポートランドに自動運転の研究開発センターを開設したことも明らかにした。
トラックとバスにフォーカスした自動運転の技術開発を行い、2025年までの実用化を目指すという。
Daimler