動物が姿を現しそうな水飲み場などにカメラが設置され、動きがあったら夜間でも赤外線のフラッシュを使って撮影が始まる仕組みになっている。最近では1日30枚ほどの写真が撮影されていて、画像は衛星を通じてすぐにネットワークに流れるのでユーザーは“ライブ”の画像をみることができる。しかも野生動物の姿をただ見るだけではなく、プラットフォームに用意されたField Guideで写真の動物を特定して報告することで、保護活動に協力できる。写真とデータと照らし合わせるという監視員の労力を減らせるというわけだ。
アフリカでの野生動物の密猟は深刻な問題で、例えばサイは角を狙う密猟者によって11時間に1頭というスピードで殺されているという。こうした密猟を防ごうと、乗り物の音を識別したり銃声のあった場所を特定したりする機能を追加したカメラも開発中という。
このアプリは、Googleや英国ケンブリッジ公爵結婚記念チャリティー基金などから資金を得て、ロンドン動物学会が運営している。すでにスリランカなどでもこのシステムは運用されていて、将来的にはインドネシアや南極でも動物保護のために導入したいという。
Instant Wild