GMも11億ドル(約1195億円)の投資を行い、2019年初めに見込まれているCruiseの実用化を後押しするものとなりそうだ。
・Cruise株19.6%保有へ
ソフトバンクの投資は段階的に行われる。第一段階としてまず9億ドル(約980億円)を拠出し、Cruiseを大規模展開する体制が整ったら残りの13億5000万ドル(約1470億円)を投入する。最終的に、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのGM Cruise株の持分は19.6%となる見込みだ。
・2年で劇的な進化
Cruiseはもともと米国サンフランシスコのスタートアップCruise Automationが展開していた自動運転システムで、これをGM が2016年に買収。
「この2年で劇的な進化を遂げた」とGMのCEO、Mary Barraが語るようにGMのハードウェアとCruiseのソフトウェアを組み合わせて、開発は加速度的に進められている。
すでに路上テストを行い、高度なマッピングシステムも導入。昨年は、自社社員向けに自動運転によるカーシェアリング事業をサンフランシスコで開始した。
Cruiseの量産体制も整っていることから、発売へ向け最終段階にあるといってもいだろう。潤沢な資金をもとに、一気に自動運転車マーケットに攻勢をかけるものと思われる。
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