スマート家電から自動運転車に至るまで、幅広い分野でのAI活用の研究を行う。
・言語理解にフォーカス
AI研究センターは北米では米国カルフォルニア州のマウンテンビューに設置されていて、今回2カ所目となる。
トロントのセンターでは、特に言語理解とコンピュータービジョンにフォーカスしたAIの研究に力を入れる。この2つは、スマホやテレビ、車といったものを使用するときのスムーズな操作性に貢献するからだ。
・イノベーションの土壌
サムスンはプレスリリースの中で「トロントは、世界に先駆けて機械学習が幅広く使用されるようになるなど、歴史的にイノベーションの土壌がある」などとコメント。また。高度な知識を持った人材が豊富なのもセンター開所の決め手となったようだ。
センターの所長には、トロント大学のSven Dickinson教授を迎えた。Dickinson教授はコンピュータービジョン、中でも物体認識の専門家だ。
・ロンドンとモスクワにも
一方、サムスンは英国ケンブリッジとロシア・モスクワにも研究センターを新たに設置し、グローバルでAI研究を加速させる。
当然のことながら、同業他社もAIに取り組んでいて、AIの力でスマートデバイスや車をいかに使い勝手の良いものにするか、開発競争は今後さらに激しさを増すことが予想される。
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