ハワイ拠点のスタートアップ「TruTag Technologies」が開発した。二酸化ケイ素でできているウエハースに商品ごとに異なる超小型のバーコードを刻みつけた後、粉々にして使用する。例えば、粉ミルクや錠剤のコーティングなどにバーコードの粉を混ぜ、製品化されたものを特殊な装置でスキャンするとバーコードの情報を読み取り、その製品が本物かどうかといった情報をiPhoneなどの端末に送信してくれる。もしバーコード情報が読み取れなかったらニセモノと判定することができるという仕組みだ。
このバーコード、食品や薬など口にする材料だけではく、車や携帯端末の部品などにも使用可能だ。半永久的に持ち、熱などへの耐久性にも優れているという。TruTag社によると現在、薬品会社を含めたいくつかの企業と実用化を協議中。現段階では企業の利用のみに対応しているが、ゆくゆくは一般の人がスマートフォンなどを使って自分で薬などを調べられるようにしたいと考えているという。
同社は新興投資家から資金を受けているほか、開発には米国陸軍からの研究費も使われている。
TruTag Technologies