海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Tech 【interview】アプリインストールが不要で誰でも簡単にARが体験できるアプリレス AR の実用性

Tech

【interview】アプリインストールが不要で誰でも簡単にARが体験できるアプリレス AR の実用性

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
AR(拡張技術)を使ったサービスは、従来であれば専用のアプリを用いて自社のARコンテンツが作れるのが主流だった。しかし、今回紹介するアプリレスARは、アプリを使わずにAR技術を誰でも体験できる画期的なサービスだ。開発の経緯や今後の展望について、オムニバス・ジャパンの担当者に伺った。

誰でも簡単にAR体験ができる

Q1.アプリレス AR のサービスについて教えてください。
アプリレスARは、オムニバス・ジャパンが開発したウェブブラウザで楽しむ AR(拡張現実)サービスです。アプリレスなので、専用アプリのインストールや事前登録などは一切不要で、QRコードを読み取り、ウェブサイトにアクセスさえできれば、誰でも簡単にARを体験することができます。

Q2.アプリレス AR の開発に至った経緯についてお伺いできますか。
オムニバス・ジャパンは、映像の仕上げを行う「ポストプロダクション」領域とCG・VFX制作を中心とした「デジタルプロダクション」領域を軸に、映画・CM・番組・展示映像など数多くの映像作品を生み出してきました。技術やトレンドが急速に変容する時代の中で培われてきた技術力や開発力・クリエイティブ全てを総合的にプロデュースさせていただいています。研究開発も積極的に行っており、アプリレスARを開発する以前にも、ドームや球体、マルチモニター等のシミュレーションができるリアルタイム・ビジュアライゼーションシステムや、Twitterのトレンドワードの解析・可視化するシステムといった技術開発を用いて、最先端の映像制作に取り組んできました。アプリレスARの開発に至った直接のきっかけとしては、開発担当者が、「近い将来、街中にARコンテンツが溢れる時代が来る、そんな状況で都度アプリをインストールするのは非現実的」と思い、HTML5といった新時代の標準技術に可能性を感じ、誰でも簡単にARを体験できるサービスを考えました。

Q3.なぜアプリを起動させないでARを体験できるのでしょうか。
HTML5やJavaScriptといった、Webの標準的な技術のみを用いてARを実現しているので、アプリという形をとらずとも、ウェブブラウザ上で AR体験ができるようになっています。

面倒なアプリインストールが不要

Q4.アプリレスARはどのような実用性を考えているのでしょうか。
4月に出展した展示会でアプリレスARを体験していただいた方から、一番多かったのが「AR には興味があるが、専用アプリのインストールが面倒くさい」という声でした。その点、アプリレスARはネックとなっている「専用アプリのインストール」がいらないという“敷居の低さ”がこれまでのARとは一線を画す、大きなアドバンテージだと思います。既存のARコンテンツはもちろん、アプリレスARは、イベントや商業施設など不特定多数の方が多く集まる場所で気軽にARが体験できるので、ARを導入する側がメリットを実感しやすいのではないかとも考えています。

Q5.最後に今後のサービスや AR 市場の展望について教えてください。
2020年東京オリンピックに向けて、第5世代移動通信システムの商用化が進められています。超高速通信の実現により、高解像度映像のライブ伝送が注目されていますが、インタラクティブコンテンツも恩恵を受けるようになります。大容量で高品質なCGデータなどを屋外で扱えるようになることで、オムニバス・ジャパンのCG制作能力を生かしたリッチなコンテンツを、より多くのシーンにお届けできると考えています。また、アプリレスARのコンテンツ制作から、クラウドサービスの運営、コンサルティングまで幅広く展開していければと思っています。

アプリを使わずにAR技術を使えるようになれば、技術レベルに詳しくなくてもARを応用したサービスを構築できるかもしれない。アプリレスARの技術は、今後様々なコンテンツに生かされていくのではないだろうか。
アプリレスARアプリのいらないAR オムニバス・ジャパン

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報