静かな環境に身を置くと心身をリラックス。そうした癒しの滞在を提供しているのが、ベルギーのスタートアップが展開する「Slow Cabins」だ。貸し出すキャビンは電気網とつながっておらず、ソーラーパネルで発電するなど、宿泊客は環境に負荷をかけることなく“スローライフ”を体験できる。
・環境への負荷ゼロ
このサービスでは宿泊キャビンを移動させることができ、客は予約後に宿泊地を知らされる。どの宿泊地も牧歌的な風景が広がるところになるのだという。
というのも、このサービスのコンセプトは客に「自然のリズムを感じてほしい」というものだからだ。キャビンにはテレビやWi-Fiなどはなし。電気はソーラー発電し、水は雨水をろ過したものを使う。
・スローフードの提供も
環境への負荷に敏感になって欲しいとの思いから、客室にはディスプレイがあり、滞在中どれくらいエネルギーや水を使ったのかが表示されるようにもなっている。
また、食べ物も“スロー”を意識していて、周辺の農家が生産した旬のものをオーダーすることが可能だ。
キャビンはサイトで予約でき、2人での宿泊は1泊175ユーロ(約2万3000円)〜、ファミリーでの宿泊は185ユーロ(約2万4000円)〜となっている。現在いくつかのキャビンをベルギー内で展開しているが、今後は欧州他国にも拡大する予定とのこと。環境意識が高い、欧州ならではのサービスといえそうだ。
Slow Cabins