今回ご紹介するのは、全米レストラン協会のシカゴ大会でおめみえした「Penny」。レストランの配膳自動化に貢献するロボットだ。
この配膳ロボットの導入が広がるにつれて、飲食業界全体で配膳が楽になるかもしれない。
・ボタンひとつでテーブルにうかがう名配膳係
見た目はR2D2のようなコミカルさを備えたPennyは、頭の上に配膳台を備えてホールを動き回る。
配膳の自動化と聞くと無機質で味気ない状況を想像していたが、Pennyのようなロボットが数台動き回っているのであれば、思ったよりも未来は楽しいかもしれない。
Pennyの役割には、食事の配膳や使用済みの皿の回収が想定されている。回転寿司チェーンやファミレスにあるような備え付けのタッチパッドから、客が注文ボタンを押すと、Pennyがテーブルに向かうようにプログラムされているとのこと。
注文すれば、随時ロボットが食事を運んできてくれ、皿を回収してもらいその場で会計が済ませれば、飲食店での食事プロセスはずっとすっきりするだろう。
・コストは削減してユーザー体験も向上
客は、食べたいものを思いついたら気軽に注文できるし、ロボットが相手だと手際が悪いからといってクレームをつける機会も減るだろう。盛り上がっていた会話が配膳係の登場によって中断されることもなくなる。
店舗側は、オペレーションの効率が向上するため多くの客をさばける。人件費が削減できて、これを商品の値段に還元できるだろう。
最も重要なのは、配膳係の教育・管理に費やす労力をなくせること。これにより経営者は顧客のニーズの把握、サービス改善、商品開発に集中できることになり、配膳ロボット導入のモチベーションは十分だ。
現在はプロトタイプのPennyだが、まずは韓国ソウルのPizza Hutレストランにて実証実験がおこなわれるようだ。
飲食店の配膳係については、想像していたよりもずっと早くロボットに代替されるのかもしれない。
Restaurants Testing Automated, Robotic Servers/CBS Chicago