日本でも流通しているクラフトビール自作キットでは、数週間の醸造期間が必要だが、「Pico U」なら2~3時間でクラフトビールが完成する。
「Pico U」の機能やしくみについてご紹介していく。
・素材パックをセットしてドリンクを抽出
「Pico U」は、クラフトビールやコーヒー、ソーダ類、昆布茶など多種多様な飲み物を自宅のキッチンで作れる万能醸造機だ。
ドリンクのもととなるホップや麦芽、酵母などの素材パックをBrew Marketplaceより注文し、Wi-Fiに接続した「Pico U」にレシピデータをロードすれば、給水のイミングや温度を制御して最適な醸造がおこなわれ、醸造プロセスをパソコンやスマホから確認できる。
各種素材の分量を微調整し、オリジナルレシピも作成できるようだ。
醸造されたクラフトビールは、隣に設置したステンレス製の樽に注入されるので、保存しておき好きな時に楽しめる。
・レシピに合わせて給水のタイミングと量、温度を制御
コーヒーを淹れる際には、最適なタイミングと温度でお湯が注がれて90秒で完成。レモンソーダなど複数の材料をブレンドするドリンクでは、各トレーへの給水分量が制御され、ドリンクの種類によって15~45分で出来上がる。昆布茶に関しては1.5時間かけて抽出するようだ。
「Pico U」は現在Kickstarterで出資を募っており、クラフトビールの醸造機能が付いた「デラックス」タイプが199ドル(約2万2000円)。クラフトビールの醸造機能のない「ベーシック」タイプが179ドル(約1万9800円)となっている。
現在は米国への発送が中心のBrew Marketplaceだが、プロダクト発送時期の来年2月に向けて世界各国の醸造所との契約を進めているようだ。日本での展開が不透明なことと、酒税法の関係上、製造免許がない方はアルコール度数1%未満のものしか作れない点に留意したうえで購入を検討したい。
Pico U/Kickstarter