
日本でも流通しているクラフトビール自作キットでは、数週間の醸造期間が必要だが、「Pico U」なら2~3時間でクラフトビールが完成する。
「Pico U」の機能やしくみについてご紹介していく。
・素材パックをセットしてドリンクを抽出

ドリンクのもととなるホップや麦芽、酵母などの素材パックをBrew Marketplaceより注文し、Wi-Fiに接続した「Pico U」にレシピデータをロードすれば、給水のイミングや温度を制御して最適な醸造がおこなわれ、醸造プロセスをパソコンやスマホから確認できる。
各種素材の分量を微調整し、オリジナルレシピも作成できるようだ。
醸造されたクラフトビールは、隣に設置したステンレス製の樽に注入されるので、保存しておき好きな時に楽しめる。
・レシピに合わせて給水のタイミングと量、温度を制御

「Pico U」は現在Kickstarterで出資を募っており、クラフトビールの醸造機能が付いた「デラックス」タイプが199ドル(約2万2000円)。クラフトビールの醸造機能のない「ベーシック」タイプが179ドル(約1万9800円)となっている。
現在は米国への発送が中心のBrew Marketplaceだが、プロダクト発送時期の来年2月に向けて世界各国の醸造所との契約を進めているようだ。日本での展開が不透明なことと、酒税法の関係上、製造免許がない方はアルコール度数1%未満のものしか作れない点に留意したうえで購入を検討したい。
Pico U/Kickstarter