それがオーストラリアのメルボルン空港で証明された。なんと、カンタス航空の航空機ボーイング787-9型機(ドリームライナー)を牽引したのだ。人を乗せて電気で動く乗り物が牽引したものとしては最も重く、ワールドギネス新記録という。
・ゆっくり前進
乗用車が航空機を牽引するという、このユニークな試みはメルボルン空港の端にある滑走路で行われた。
パイロット2人が乗り込んだドリームライナーを、牽引ツールでつながれたモデルXが引っ張るというもの。カンタス航空が公開した映像を観ると、ゆっくりではあるが確かにドリームライナーが引っ張られている様子が確認できる。
・トラック牽引映像はネットにも
実際、モデルXの中で最も性能が優れたP100Dは最大トルクが967Nmもあるなど、かなりパワフル。そのパワフルさを証明する映像としては、雪道にはまったトラックを牽引する様子などがYouTubeに投稿されている。
しかし、航空機の牽引というのは次元が違う。日常ではありえない設定ではあるが、力の証明としてはかなりわかりやすい。
モデルXがパワフルなのはいいとして、カンタス航空がなぜこんなことを?を不思議に思う人もいるだろう。実は、同航空とテスラは協調関係にあり、メルボルンやシドニー、ブリスベンといった主要空港では、テスラ車ユーザーに同航空の充電スポットを提供するなどのサービスを展開している。
今回の牽引は、どちらかというとアイキャッチ的なデモだが、面白い試みではある。映像は下記のリンクからどうぞ。
That time we towed a plane with a Tesla/YouTube