世界遺産にも登録されている名所だが、それゆえに多くの客で道路の混雑が常態化しているのだという。そうした問題に対処しようと、国立公園が無人自動運転ポッドを活用したテストを開始した。
・環境にも優しい
ポッドは英国の車両メーカーWestfieldテクノロジーグループによるもの。電気で動き、搭載するセンサーなどで障害物を避けながら自動走行する。
この4人乗りポッドで客を運ぶことで、公園への自動車の乗り入れを抑制し、道路の混雑を緩和しようというねらいだ。もちろん、排ガスによる環境への負荷を減らせるというメリットもある。
・テストは6月まで
ポッドは現在、週末を中心にビジターセンターに展示されたり、走行デモンストレーションしたりと実行可能性調査の段階。この調査は6月まで行い、実際にポッドを目にしたり乗ったりした人に広く意見や感想を求め、最終的に導入するかどうかを決定するとのこと。
導入となれば、駅とホテル間の送迎や、ハイキングポイントまでの輸送などに活用したい考えのようだ。
確かに、自然を楽しむ公園が車だらけ、というのはいただけない。これは英国だけでなく日本含む世界各地の観光名所が抱えている問題でもある。
ポッドのような乗り物を、自然に触れる公園でまず導入するというのは、多くの人に環境について考えてもらういい機会にもなりそうだ。
Lake District National Park