そんなSF映画のワンシーンが、現実のものとなりつつある。クイーンズ大学の研究者が、人間のリアルタイムホログラムを使用した、世界のどこにでも設置可能な3D拡張現実感遠隔会議システムを開発。世界初のホログラフィックビデオ会議システムとして、注目を集めている。
・あらゆる角度から人物が見える!
「telehuman 2」と名付けられたこのシステム。人間サイズの円筒形ポッドは逆反射性で、上部と周囲に取り付けられた、インテリジェントなプロジェクターリングによって稼働する。
ディスプレイは、角度の度合いごとに、1つのイメージを持つ明るいフィールドを投影。デバイスを通して、人間が互いにコミュニケーションするように見えるという。ヘッドセットや3Dメガネを使わずに、簡単に拡張現実感を体験できるというわけだ。
ポッド内の人物は、360度観察可能だ。まず、3次元でユーザーの動きを監視し、そのデータをインターネット上の姉妹機に送信。複数の視点から同時に写真や映像を撮影するライトフィールド技術を使用しているため、投影した物体は3Dのように、ポッド内に表示される。こうした機能によって、あらゆる側面から、人物を見ることができるのだ。
・会議の未来が変わる!?
プロジェクトの中心人物であるクイーンズ大学教授ローエル・バーテガール氏は、こう語る。「このシステムを用いれば、ターンテイクがきちんとなされるため、会議は効率的に進行するだろう」。テレビ会議をさらに進化させた本システム。ビジネス現場で登用される日が、楽しみだ。
souce by human media lab/ Queen's University