実際、塩分の摂りすぎは健康によくないというのは常識だが、一方でどれくらい摂取したかを把握するのは簡単ではない。
そこで、米国のジョージア工科大学の研究チームが開発中なのが、歯列矯正などに使われるリテイナーのように口の中に装着してリアルタイムに塩分摂取をモニターするデバイスだ。
・摂取量をアプリで管理
このデバイスはワイヤーとエラストマー膜で形成されていて、膜の中にセンサーやBluetoothモジュールを内蔵している。
デバイスを装着すると、飲食時にセンサーが塩分を感知し、そのデータを連携するスマートフォンやタブレットのアプリにBluetoothで送信するという仕組み。
ユーザーはアプリでリアルタイムに塩分摂取量がわかり、また1日の摂取目安量に対してどれくらい摂取しているのかなども表示されるので、摂取コントロールに役立てることもできる。
・小型化して装着感アップへ
これまでの実験では、飲食するものが固形でも液体でもきちんと作動することが確認されているとのこと。
開発チームは今後、デバイスの小型化を図る。現在はバッテリーで作動しているが、充電式にして歯のサイズほどにコンパクト化したいとしている。また、ゆくゆくはワイヤレス充電対応も想定しているという。
装着感をいかに快適なものにし、日々のメンテナスを簡単にできるかが実用化の鍵を握ることになりそうだ。
Georgia Institute of Technology