・シミュレーションによって安全性を検証
このプロジェクトの目的は、都市における交通の改善および渋滞の緩和、それに伴う手頃な交通手段の提供だ。計画発表の1年後、Uberの理念に賛同したNASAが、プロジェクトパートナーに就任。母体となる飛行機の航空交通管理ソフトの開発を、担うことになった。
今回の発表は、UberがNASAとともに、飛行機の乗り継ぎネットワークの計画を共有しつつ、シミュレーションを実施するという内容。もともとNASAには、この構想への関与を、一層深める意向があった。だからこそ、シミュレーションによって安全性を検証し、規制を策定する方針を打ち立てたのだ。
・交通革命実現まであと少し!?
テッカブルでもたびたび紹介してきたとおり、「空飛ぶタクシー」計画を推進している企業は、Uberだけではない。大手から出資を受けた多くのスタートアップが、開発を進めている状況だ。その中で、NASAと協力関係にあるUberは特に有利と言える。ドローンや航空機の増加で、混雑を究める空中において、最も重視すべきは安全な運行だからだ。NASAの尽力によって検証が進めば、早期の規制整備に結びつく。同時に、Uberの安全性も証明されるだろう。
NASAのアシスタント・マネジャーであるJaiwon Shin氏は、以下のようにコメント。「航空機で都市部を移動できるようになれば、人間はもちろん、貨物の配送にも革命が起るだろう。スマートフォン同様、人々のライフスタイルを根本的に変える可能性を秘めている」。商用飛行の予定は、2023年。予言どおり、交通革命が起ることに期待したい。
souce by CNN.com