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Start Up 【Interview】出会ったすべての人を採用候補者に!日本初の人材タレントプール「EVERYHUB」を探る

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【Interview】出会ったすべての人を採用候補者に!日本初の人材タレントプール「EVERYHUB」を探る

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人材雇用は、企業にとって大きな賭け。採用の過程では、多くの候補者と出会い、その都度、多額の金や労力を費やさなければならない。しかも、最適な人物を見出せなければ、費用はどんどんかさむことに。採用母集団が次々とできあがるばかりで、結局人材を確保できないまま、終わるケースも少なくない。

そこで登場したのが、この「EVERYHUB(エブリハブ)」だ。これまでに出会った人物のデータを蓄積し、一元管理するツール。選考辞退者と継続的にコミュニケーションを取ったり、潜在的候補者に非公開求人を提供することも可能。貴重な出会いを一期一会で終わらせない、日本初の人材タレントプールだ。

国内ではまだレアなジャンルに踏み込んだのは、サービスと同名のEVERYHUB社。CEOの小林 祐太朗(こばやし ゆうたろう)氏に、話を聞いた。(写真:向かって左が小林氏)

・募集時の候補者データを活用することでコストを削減


Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お話しください。
これまで、(人材を)募集する企業は、1回目の選考後、再び候補者へ連絡する習慣がほとんどありませんでした。募集をかけるたび、採用サイトなどに予算を割き、新たに採用母集団を形成することが、常態化していたのです。これでは、採用予算がかかるばかりです。

(募集時に)出会った候補者は、企業にとって大切な資産となります。そのデータをプールしていくことは、費用対効果を可視化するのはもちろん、新たな募集をかける際に、新規の候補者と出会うための費用削減に寄与する、と考えました。「EVERYHUB」は、国内唯一のタレントプールとして、成長し続けていく募集企業さまの候補者データを、蓄積し続ける存在をめざしています。

Q2:従来の人材採用ツールとの決定的な違いは、どこにあるのでしょうか。
候補者を一度きりの選考で、判別しないところです。例えば、自社に適した優秀な人材に内定オファーをしたものの、断られてしまった場合。数年後に再度アプローチするなど、候補者データをプールしておくことで、”永続的にアプローチ”できるようにする。それが、「EVERYHUB」です。過去に出会った企業から、2年後、3年後に連絡が来たら、驚きますよね?しかし、欧米では当たり前の感覚なのです。

「EVERYHUB」では、オンライン上の各種採用サイトはもちろん、採用イベントや、ミートアップなどのオフライン経由で出会った候補者のデータを蓄積できるため、巨大な採用母集団(プール)を、構築することが可能です。つまり、永続的にアプローチするための多くの候補者データを保有できる、ということです。

・サービスに対する反響は大

Q3:「 EVERYHUB」を利用することで、企業とユーザーはそれぞれ、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
企業は、“採用単価”を確実に削減できるようになります。「EVERYHUB」には、候補者データを保つための期限もないため、一度プールしてしまえば、いつでもアプローチすることができます。昨今は、一人あたりの採用単価が約50万円と言われています。募集をかける際、「EVERYHUB」のプールから採用できれば、この費用を削減したことになります。

ユーザーにとっても、企業からのアプローチを受ける機会の創出につながるため、自身を求めてくれる企業を、キャリアの選択肢として、長期的に検討することができるのではないでしょうか。

Q4:資金調達後の展開について、教えてください。
リリースから1か月が経ちましたが、多くの反響をいただいております。すでに各企業経由で蓄積された候補者データ数も、かなりの数となっています。

(現在は)プールした候補者データの志望度や、能力の高さを可視化し、どの候補者へアプローチすべきかをレコメンドする機能の追加などを、検討しています。巨大なプールを構築しつつ、どの人材が候補者として最適かを示すことで、プール内で有望な候補者が、埋もれないようにするためです。(将来的には)タレントプールを介して企業と候補者が、長くコミュニケーションを築ける世界をめざしていきます。

従来の採用システムとは一線を画す「EVERYHUB」。新時代の人材獲得ツールとなるか、今後の展開に注目したい。(取材・文 乾 雅美)

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