その3つのキーがハンドフィジェットになった。この記事で解説する「KACHA」である。国内クラウドファンディング「Makuake」で出資を受け付けているこの製品、開発者の想定を上回る資金を集めているようだ。
・ストレス解消のキータッチ
考え事をしている時、何気ない会話の時、作業を終えてリラックスする時。ハンドフィジェットは暇潰しやストレス発散の手段として有効である。
KACHAの開発者がこの製品のモチーフに導入したのが、懐かしのIBM PCだった。この名機は、現代に至るまで大きな影響を与えている。とくにCtrl-Alt-Deleteを同時押しするというコマンドは、このIBM PCが先駆けになった。
KACHAはこのコマンド自体をハンドフィジェットにしたのだ。キータッチの感触には手を抜いていない。押すと「カチッ」と音がするそうだ。内部構造のイラストを見ても、これがハンドフィジェットとは思えないくらいの本気度が窺える。
そして、本体はIBM PCをオマージュしたデザインになっている。そのオマージュも中途半端なものではなく、何と梱包パッケージまでも「本物」に近づけてしまった。ちゃんと段ボールを使っている。
生活のあらゆる場面で、Ctrl-Alt-Deleteを同時押し。すると思考力や集中力が再起動し、新たな仕事に打ち込める……というわけだ。
・Makuakeでは品薄に
ハンドフィジェットと呼ばれるものは複数あるが、PCのキーボードの一部を切り取ってそれを製品化してしまったというKACHA。なるほど、この手があったかと思わずにいられない。柔軟な発想があってこその製品だ。
Makuakeでのキャンペーンであるが、すでに在庫切れを起こしている枠が多い。筆者がこの記事を執筆した時点では、2890円の枠がまだ残っている。配送は6月から7月を予定している。
Makuake