インテルが買収したAIビジョンのMobileye、Googleが買収したナビゲーションアプリのWazeをはじめ、最近のものではBMWとLiDARシステム(周囲のオブジェクトの検出)Innovizが連携を発表している。
このように、イスラエルの自動運転技術領域におけるプレゼンスが大きくなるなか、テスラのイーロン・マスクもイスラエルのスタートアップに目をつけているようだ。
・脳研究をベースに次世代AIを開発
イーロン・マスクがイスラエルを訪れた際に、テルアビブに拠点を置くCorticaと会談。同社と連携が噂されている。
イーロン・マスク本人はこのことを否定しているものの、Corticaの持つ技術を知れば、テスラの自動運転車に活かされる可能性が十分あると感じさせられるだろう。
2007年に設立されたCorticaは、10年にわたっておこなってきた脳研究をベースに次世代AIを開発している。その活用領域は、自動運転、ドローン、小売、医療、スマートシティなど多岐に渡るものだ。
CorticaのAI技術は、脳が情報を処理する方法を模倣したものとなっている。200以上の特許が含まれるこの技術では、人間のレベルで画像を理解できるカメラが開発できるという。
・画像解析に人の手間がかからない
Corticaの技術では解析に人間の手がほとんどかからないのが特徴だ。
現在、イスラエルと米国に100人以上の従業員を抱えているCorticaだが、2017年には自動車部門を設立。交通データは、カリフォルニアのものだけでも、YouTubeの1時間毎に投稿されるのと同じくらいとなるが、Corticaのシステムでは、そのような膨大な量のデータを処理できるという。
Corticaは自動運転技術に関して今後、数年以内の商用化の意図を示していて、テスラとの連携の実現如何に関わらず、同社は自動運転市場において重要なプレイヤーとなるだろう。
参照元:Behind Cortica, The Israeli AI Vision Firm That May Have Caught Elon Musk’s Eye/Nocamels