そんなときに使えそうなガジェットがクラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。ドイツのスタートアップが開発した「Soundcam」。どこで音が発生しているのかを映像に重ねて表示するというものだ。
・ヒートマップのよう
Soundcamは1辺が34センチ、厚さ9.5センチのプレート状で、マイクやカメラなどを搭載した面を対象物に向けて使用する。カメラとは反対側にスクリーンがあり、そこに映し出された映像に音がする場所が色付きで表示される。
映像に音を映し出すってどういうこと?と思う人もいるだろうが、イメージとしては熱分布を示すヒートマップに近い。ヒートマップでは熱を持っているところが赤や黄色で浮かび上がるが、Soundcamでも音がするところが色で浮かび上がる。大きな音は黄色やオレンジ、赤色で、音がしなければ黒となる。
・機械や車の不具合特定にも
Soundcamは64個ものマイクを搭載し、音がマイクに届く時間を元に音源の位置を特定する。10Hz〜24kHzの周波数を検出でき、騒音のほか、機械や車などの不具合の場所を特定するのにも使える。
アコースティックカメラというと、大型で値段がはるものが多い。しかしSoundcamはコンパクトなつくりで、重さは約3キロ。ハンドルがついているので扱いやすそうだ。
また、お値段は予定小売価格7999ユーロ(約106万円)のところ、Kickstarterでは今なら4399ユーロ(約58万円)〜となっている。値段的に個人がそう簡単に手を出すものではなさそうだが、機械や装置の修理・メンテナンスなどを専門とする個人や事業所はあると便利かもしれない。出資期限は5月24日。
Soundcam/Kickstarter