そこで、米国のライス大学の学生らは、神経学者や生体工学者の助言を得つつ、パーキンソン病患者の歩行をサポートするARアプリを開発した。
・ARでパーキンソン患者の歩行をサポート
一部のパーキンソン病患者であるが、歩行時に全身の筋肉の強張りが起こり、足を上げて前方へ出すのさえ困難になることがある。この場合、筋肉の強張りが起こるのは数秒~数分間だ。
アプリは筋肉の強張りに伴う歩行困難の克服に特化。パーキンソン病患者は画面の中の視聴覚的刺激や振動を手がかりに前進するだけで、バランスを乱すことなく歩けるようになるという。
・仮想上のブロックや円に意識を集中させるだけでOK
画面の中の仮想上のブロックや円が現実世界の着地点として投影される。基本的に、足を着地させる場所に意識を集中させるだけでよいため、患者の歩行への負担が軽減されるはずである。
画面を凝視しながら前へ進む行為を暫く続けているうちに、徐々に身体が慣れていき、歩行の問題が解消されるというわけだ。
iPhoneの他、Androidスマートフォンにも対応予定。
Rice University