「ディスプレイが小さい」というスマートウォッチの課題を解消するテクノロジーとして注目を集めている。
・腕をタッチスクリーンにする画期的なスマートウォッチ
スマートウォッチに似た長さ5センチ、幅4.1センチ、厚み1.7センチの「LumiWatch」は、15ルーメンのプロジェクターモジュールを搭載し、本体のフェイス部分ではなく、ユーザーの腕をディスプレイとするのが特徴だ。
ディスプレイのサイズは、従来のスマートウォッチに比べて5倍以上に相当する、およそ40平方センチメートル。
プロジェクターには、赤・緑・青の3つのレーザーが使われており、晴れた屋外でもディスプレイが十分見える明るさが担保されている。
また、「LumiWatch」には深度センサーが組み込まれており、腕に投影されたディスプレイのタッチ操作を検出する仕組み。
ユーザーは、自分の腕にある“ディスプレイ”で、タップやスワイプ、ピンチイン・ピンチアウトといった操作がスムーズに実行できる。
・SF映画のようなデバイスが近い将来、誕生!?
一般に、デジタルプロジェクターが投影する画面は平面かつ垂直であることが理想とされており、平らでなく、不規則に曲がっているヒトの腕は、本来、これに適したものではない。
しかし、ハードウェアとソフトウェアを効果的に組み合わせた「LumiWatch」によって、ユーザーの腕をタッチスクリーンにするというSF映画のようなデバイスの誕生も、遠い未来の話ではないのかもしれない。(文 松岡由希子)
LumiWatch: On-Arm Projected Graphics and Touch Input