2017年6月から対象エリアを限定して試験的に導入を開始し、いよいよ2018年4月、正式にリリースされた。
・低所得者に配慮したEV専用カーシェアリングサービス
「BlueLA」は、温室効果ガス排出削減のためのカリフォルニア州の投資プログラム(CCI)から170万ドル(約1.8億円)の助成を受け、ロサンゼルス市交通局(LADOT)と仏ボロレグループの傘下にある「Blue Solutions」との提携によって創設されたもの。
とりわけ、低所得者に配慮したサービスモデルとなっているのが特徴だ。
「BlueLA」の標準的な利用料は、月額5ドル(約545円)の会員費に加え、車両の利用に応じて1分あたり20セント(約22円)が加算される仕組みだが、低所得者向けの利用料は、月額会員費が1ドル(約109円)で、1分あたり15セント(約16.4円)と、より安価に設定されている。
「BlueLA」は、運転免許証を取得した18歳以上のドライバーであれば、24時間年中無休でいつでも利用可能だ。
ウェブサイトもしくは専用スマホアプリで事前に予約ができ、会員カードを使って、電気自動車のドアロックの解除などを操作する流れ。
車両には安全性の高い金属リチウムポリマー電池(LMP)が搭載され、1回の充電で最長125マイル(約201キロメートル)まで走行できる。
・地域住民の暮らしを支える代替的な移動手段に
「BlueLA」では、2018年末までに、ロサンゼルス市内の200カ所に充電ポイントを設置し、電気自動車100台でサービスを展開する計画だ。
通勤や通学、通院、買い物など、地域住民の暮らしを支える代替的な移動手段として、幅広い活用が期待されている。(文 松岡由希子)
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