「DataPro25」も、そのひとつ。寸法を計る作業を、指ひとつで自動記録するというIoT製品である。本格的な業務から日曜大工まで、これひとつあれば大幅な効率化が望めそうだ。
寸法をスマホに自動転送
テーブルの寸法を計ってみよう。まずは長さを測定し、その数字を紙に書き込む。スマホに入力する手段もあるが、いずれにせよその際にメジャーから手を離さざるを得ない。それが作業に煩わしさを与えてしまう。
DataPro25なら、スイッチを押せばそのデータがスマホアプリへ転送される。接続はBluetooth。すべての寸法を測り終えるまで、終始その作業に集中することができる。
DataPro25自体は8mメジャーで、その外見は普通のメジャーと何ら変わりない。だが16分の1インチまでの正確さで、寸法を自動記録する。ただ、気になることがひとつある。専用アプリはAndroid版から着手しているようだが、これは今も開発途上のようだ。このアプリの拡張と、iOS版の開発はあくまでも「これから」らしい。
1台40ドルから
IoT製品だから、もちろんバッテリーが内蔵されている。容量は200mAh、連続40時間の使用が可能とある。
クラウドファンディング「Kickstarter」では、40ドル(約4400円)からの出資枠が設けられている。配送は今年9月を予定している。
建築士、家具職人、エンジニアの使用を見越したIoTメジャーであるが、このDataPro25の資金調達は正直順調とは言えないようだ。目標金額は2万5000ドル(約270万円)。だが期限残り21日の時点ではまだ3400ドル(約37万円)に留まっている。決して悪いコンセプトの製品ではないため、今後の資金調達の伸びに注目したい。
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