その距離を上回るロングフライトを実現する機材を、エアバスが現在開発中で、このほどフランス・トゥールーズで初の試験飛行を実施した。
・航続距離1万8000キロ
機材は「A350 XWB」の最新型機。燃料システムを改良し、追加の燃料タンクを搭載することなしにより多くの燃料を積載できるようにした。
また主翼先のウィングレットを長くし、胴体や翼にカーボンファイバーを採用することで燃費を改善。ロールス・ロイス製のエンジンも低燃費になり、結果としてこれまでにない長距離飛行を可能にしている。航続距離は1万8000キロとのこと。
・まずはシンガポール〜NY便
この新型機はすでに世界の航空会社から注文が入っているが、まずは今年下半期にもシンガポール航空に引き渡される見込みだ。
同航空はこのロングフライト飛行機を7機発注していて、シンガポール〜ニューヨーク線に投入する予定を明らかにしている。この間の距離は1万5218キロメートルと、ノンストップ便としては世界最長となる。
今後は、これまでなかった直行便が増え、乗り換えなしには行けなかったところが“近く”なるのかもしれない。
Airbus