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AR(拡張現実)で、手術中、iPad越しに"重要な血管”を重ねて表示するアプリが登場

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Fraunhofer-MEVISAR(拡張現実)は、少し前にはまるでSFの世界の話のようだったが、最近は、現実の世界で活用される"実際のテクノロジー”として注目されるようになってきた。ドイツの研究所「Fraunhofer MEVIS」では、ARの技術を使ったiPad向けのアプリを開発した。手術のとき、iPadをファインダーにし、デジタルの画像として"重要な血管”を現実の視野の中に重ねて表示するというものだ。

これにより、執刀医は手術のプランをより綿密に練ることができ、術中に、血管を誤って切断する危険性も低くなる。医者は、人体の複雑な構造情報を記憶したり、特に傷つけてはならない重要な血管の位置などを正確に覚えている必要がある。このアプリがあれば、手術中の際、リアルタイムで血管の位置を把握するための手助けとなりそうだ。現在のところ、肝臓がんの手術にアプリが試験運用された実績があるという。

ただ欠点として、手術中には医者の両手が塞がっていることが多いため、他の人にiPadを持っていてもらわなければならず、使い勝手がよくない点が挙げられる。将来的には、「Google Glass」のようなハンズフリーのツールと組み合わせて利用できるようになることが期待される。

Fraunhofer MEVIS app

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