だが、そのデザインを見ても分かる通り従来の補聴器からはまるでかけ離れたイメージである。一体、どのような仕組みなのだろうか。
骨伝導システムの補聴器
音とはすなわち「物体の振動」である。何もないところで音を鳴らせば、それは空気を伝わって遠くへ行き渡る。だが振動させるものは空気でなくても構わない。
ETEREO N60は骨伝導システムを採用している。この製品から発せられる音は、使用者の頭蓋骨に伝導するのだ。
この仕組みを採用する利点は、何と言っても両耳を塞ぐ必要がなくなるということだ。そして従来の補聴器のデザインを覆すような、大胆な設計も可能になる。ETEREO N60は、まるでアスリート向けのワイヤレスイヤホンである。
専用アプリと連携し、左右の聞こえ具合を調整するという機能もついている。また、使用者の声の音量を下げ、会話相手の声のみを拾い上げる機能もある。
驚くべきは、その耐久性だ。IP56レベルの防塵防水仕様で、製品を装着したままシャワーを浴びても問題ないそうだ。Bluetooth5.0を採用し、ハンズフリー通話にももちろん対応している。また、ETEREO N60をワイヤレスイヤホンとして活用することも想定されている。もはや「補聴器」という言葉の領域を出ているかもしれない。
プレオーダーが殺到
Makuakeでの資金調達はすこぶる順調で、キャンペーン期限残り99日の時点で集まった額は、目標の1470%。まさに大成功と言うほかない。
ETEREO N60は現在、4万7880円からの出資を受け付けている。ただしこれは、数量限定であることに注意してほしい。
Makuake