そんな作業もいずれ、ロボットが請け負うことになるかもしれない。シンガポールの南洋理工大学では、ロボットによる“イケアの家具組み立てテスト”を実施。製造用ロボットが、工場や研究所以外の日常的な作業に対応するか、見極めようというのが、今回のプロジェクトの狙いだ。
・約20分で作業完了
テストに使ったロボットは、工場などでよく見かけるオブジェクト操作用のもの。2つのロボットアームには、3Dカメラとセンサー、グリッパーが装備されている。
テストの第1段階は、シンプルなイケアチェアをロボットの周りにランダムに配置すること。品物を開梱する際、人が受ける混乱を再現するためだ。この実験に対してロボットは、自ら3D写真を撮り、推定された位置の地図を作成。わずか3秒で、すべての部品を見つけることができたという。
そこからの動きを計画するのに、かかった時間が11分。その後、9分以内で組み立てを完了させた。目標とする20分をクリアしたので、初回はまずまずという結果だ。
・ロボットアームの活躍の場が広がる!?
イケア側によると、この椅子を組み立てるのにかかる時間は、通常10~15分。人工知能に適切なデータをプログラミングすれば、もっと早く作業できるようになるかもしれない、とのこと。
残念ながら、イケアの組み立てサービス内においてロボットを利用するプランは、今のところない。しかし、今回のテストによってロボットアームの可能性が広がったことは確か。近い将来、もっといろいろな場所で活躍する日が来るかもしれない。
souce by cnn.com
Nanyang Technological University/News Release