リスクと常に隣り合わせの農家をサポートしようと、イスラエルのスタートアップSaillogが開発したのが、作物の写真から疑われる病気や虫害を診断するアプリ「Agrio」。何が起こっているのかを突き止め、いち早く対策を打つことで実害を防ぐのに役立てられる。
・写真をアップロードするだけ
開発元によると、世界の農地の30%で管理が不十分なために作物が収穫できていないのだという。それらは主に病気や虫害が原因で、そのほとんどが収穫前に起こっている。
しかし早い段階で異変を察知して適切に対処すれば被害を最小限に抑えることができる。そこで、Agrioでは、作物の写真を撮ってアップロードすると、人工知能を活用したアルゴリズムがどんな病気や虫害なのかを診断する。
診断に加え、対策まで指南するので、農家はいち早く手をうてる。
・数分で結果
アルゴリズムが解析するとしたが、コンピュータビジョンで作物の種類を認識し、人工知能が考えられる病気などを判断するという高度な技術を用いている。
写真をアップロードしてから結果を得るまで、ものの数分しかかからない。
このアルゴリズムはイスラエルやインド、米国などの作物栽培学者によるテストを経て実用化された。現在アプリはiOS、Androidで利用でき、ダウンロードは無料となっている。
Saillog