第34回宇宙シンポジウムで、元米マイクロソフト共同創業者ポール・アレン氏が率いる開発元のStratolaunch Systemsが明らかにした。
・最高速度アップは順調
Techableでも以前お伝えしたように、Stratolaunchはすでにエンジン試験や滑走路での地上移動テストなどを過去数カ月にわたり行っている。
これまでの試験で最高速度は時速128キロに達し、今後行うテストでは時速222キロを目指す。通常のジェット機が離陸するには時速240〜290キロのスピードを要することを考えると、試験を重ねて夏までにはそのレベルにもっていけると踏んでいるようだ。
・2020年運用に現実味
Stratolaunchは空中発射ロケットを運ぶためのものとして開発された。腹部にあたる部分にロケットを抱えて飛び、十分な高度に到達したらロケットをリリースするというもの。
こうすることで地上に発射場などを整備する必要がなくなり、衛星などの打ち上げコストを大幅に下げることができるとされている。
運航に必要な米国連邦航空局の承認プロセスには、通常18〜24カ月かかるとのことで、今夏に初飛行が成功すれば、同社が掲げている「2020年の運用開始」目標は現実味を帯びてくることになる。
Stratolaunch Systems