これからは帰宅後に運動すると決めたものの、何かと言い訳を理由にサボってしまう。つい三日坊主になってしまいがちな運動だが、ゲーム感覚で気軽に運動を楽しめるようにと作られたのが「SPOBY」というアプリだ。なぜ、ヘルスケア×エンタメという新しい領域に着目したのか、創業者である株式会社CUVEYESの宮武拓也氏に話を伺った。
個人に企業がスポンサードする時代に?
Q1.SPOBYのサービスについて教えてください。
個人にスポンサーがつく新しいヘルスケアアプリです。歩いたりランニングしたりした運動量に応じて、ルビーやサファイヤといったジュエルが貯まるゲーミフィケーションの仕組みになっています。企業は、そのジュエルをスポンサードの条件にします。ユーザーは、そのスポンサー企業の条件をクリアすると、スポンサーシップが結ぶことができ、様々なリワードを得られます。また、スポンサーシップを結ぶとSNSでシェア可能なニュース記事が作られ、知人に知らせることもできます。
Q2.SPOBYの開発に至った経緯はどのようなものがあったのでしょうか。
日本で、42兆円という医療費がかかっており、少子高齢化であることから、一次予防の重要性がますます高まっています。しかし、人々に健康を訴えても中々行動が変容しないのが現状です。そこで、企業や地方、イベント団体など世の中を巻き込み、人々が自然に楽しみながら健康に取り組める社会を作りたい。そのような思いから、人々の健康課題と企業などの経営課題の両方を解決するべくSPOBYを開発しました。SPOBYを通して、社会課題である一次予防、医療費削減に貢献できればと思っています。
健康感度の高いユーザーにアプローチ
Q3.SPOBYに企業がスポンサーするメリットはありますか。企業は、SPOBYを通して、健康感度の高い方へのダイレクトマーケティングが可能になり、企業やブランドのファンを作れます。またニュース記事が生成されるので、近年アンバサダーマーケティングとも言われているシェアリング効果も期待できます。
Q4.SPOBYのサービスを普及する上で工夫していることがあれば教えてください。
News記事のシェアなど、ユーザーがユーザーを増やしてくれていることが非常に大きいので、一人一人のユーザーを大切にサービスを運営していきたいと思っています。あとは、スポンサー企業とwinwinの関係になるようなリワードの設定や組み方を企業側と吟味しています。
Q5.今後のSPOBYの展望、ヘルスケア×エンタメの可能性についてお伺いできますか。
人々に健康を訴えたり、恐怖訴求をしても行動変容しないので、楽しく自然に健康活動を取り組める仕組み作りが重要だ思っています。その為にエンタメの要素が必要だと思っているので、運動、食事、メンタル様々なカテゴリーで可能性を感じてますし、仕組みを作っていきたいと思います。
単調な運動もSPOBYがあれば、モチベーションの維持に繋がり、継続して取り組めるきっかけづくりになる。そして、健康志向の高いユーザーに対しても、スポンサー側である企業は、ダイレクトにアプローチできる。新しいマーケティング戦略として今後注目を集めそうなヘルスケア×エンタメ領域の発展に期待が高まる。
SPOBY