・3Dプリンター4台を6か月間フル稼働
開発を手がけたのは、アムステルダムのロボティクス企業MX3D。プロジェクトは同市市長Kajsa Ollongrenの依頼を受け、2015年10月に正式にスタートした。橋の建設予定地は、オランダで最も有名な運河の一つ運河アデルタウィズ・アッケルブルブルワール。この上に、全長12.5メートル、幅6.3メートル、総重量4500キログラムの橋をかけようというのが、本プロジェクトの概要だ。
橋の製作は、特別に設計されたソフトウェアと多軸産業用ロボットを使用して行われた。まず、4台の3Dプリンターを6か月間フル稼働し、土台となる骨組を印刷。デザイナーとエンジニアのチームが、橋梁の完全性をテストしながら、組み立てていったという。歩道部分には、巨大なスチール製のプレートを使用。最終段階では、橋梁の安全性監視と空気の質や重量のばらつきを、リアルタイムで測定するスマートセンサーが搭載される。
・設置予定は2019年
正式な設置は、2019年の予定。それまでに十分なテストを重ね、安全性を確立していくという。建築費用を大幅に削減できるところが、3D構造物の利点。本プロジェクトが成功すれば、何かと問題が起こりがちな公共施設建設に、新たな光が差すかもしれない。
MX3D