耳栓をした状態でさらに音楽を流すわけだから、周囲の音が聞こえなくなるのは当然だ。
だからこそ、耳を塞がないリスニングデバイスが求められる。ここで紹介するのは、首にかける設計の「街ノリフォン」という製品だ。
・耳を塞がず音楽を視聴
大きく湾曲した電話の受話器。それが街ノリフォンの形状である。
左右端の球は高中音域スピーカーになっていて、首にかかる湾曲部に低音域放出孔が設置されている。ベース音は使用者の首の後ろから流れてくるというわけだ。
この配置ならば、頭全体を音が包み込むという形になる。重量は約160g。これならば長時間首にかけても疲れることはないだろう。
Bluetoothレシーバーを使用した無線接続もできるが、有線のそれにも対応している。何よりもイヤホンのように耳を塞がないから、自転車走行の際の安全を確保できる。
音声案内機能が充実している現代のスマホ。それを安全に使いこなすためにも、このような製品が求められる。
街ノリフォンの連続再生時間は約15時間。ただしBluetoothレシーバーのそれは約6時間だから、そのあたりの注意は必要だ。しかし連続6時間再生も、なかなかのスタミナではないか。
・限定30台
パーツは3Dプリンターで製造しているというこの製品。しかしクラウドファンディング「Makuake」のキャンペーンページでは、限定30台のみの配送だという。プレオーダー価格は2万1800円から。ここでひとつ付け足しておくが、この製品が耳を塞がないものだからといって過度な音量で音楽を流しつつ自転車運転、というのはやめていただきたい。これに関しては製品開発者も「運転に支障をきたす音量での運転は法律上禁じられておりますので、使用にはご注意ください」と書いている。
Makuake