若者世代では特に、選んで独りでいる人も多いが、だからといって彼らが孤独を感じないわけではない。
そんなおひとり様たちのために、うっとうしくない程度につながれるソーシャルネットワーキング・ロボット「Fribo」をご紹介していく。
・プライバシーを保って生活の気配を伝える
Friboは、単身で生活する人が毎日つながりを維持できるように設計されている。Friboがとったのは、SNSのように始終やり取りするのではなく、もっと自然な方法だ。
じつは、誰かがそこにいる気配を感じるだけで、人は「ハリ」を感じるもので、Friboはうまく気配を伝えてくれる。
掃除機や電子レンジ、洗濯機、ドアの開閉といった生活音を聴いて、リアルタイムでそれを伝えてくれるのだ。
音声が録音されているわけではないので、プライバシーが保たれたままなのもありがたい。
・センサーを駆使して生活音を聞き分ける
Friboには、マイクのほかに超音波センサーや照度センサーなどが搭載されていて、学習しながら生活音を聞き分けられるようになる。
繋がっている人の誰かが冷蔵庫を開けると、ネットワーク全体に情報が伝わり、それぞれのFriboが「今、誰かが冷蔵庫のドアを開けました。これから何を食べるんだろう。」といったセリフをつぶやく。
Friboを導入すれば、他の人がいつ起きるのか、いつ食事をするのか、どれくらいの頻度で洗濯をするのかなどがわかって、ある意味では、SNSよりも生活を共有しているリアリティが高まるだろう。
ちなみに、生活のどの情報をオープンにするかは、選択できる設計になっているようだ。
まだ開発段階にあるFriboだが、機能のほかにルックス、表情、セリフなどをブラッシュアップして市場に投入されることを期待したい。
参照元:Fribo: A Robot for People Who Live Alone/IEEE Spectrum