これは、子どもの家族があらかじめ“読み聞かせ”の声を録音しておき、絵本の進行に合わせて再生するデバイス。クリップ型になっているので、本のカバーなどに留めて使用する。デバイスにはカメラ機能があり、これが今、本のどのページが開かれているのかを検知するようになっている。子どもがデバイスの中ほど部分にあるボタンを押すと、絵本と装置が同期し始め、録音されていた"読み聞かせ”音声が、ページがめくられるのに合わせて再生される。
もちろん、"読み聞かせ”の声以外にも、シーンに合った効果音を挿入したり、親からのメッセージなどを一緒に録音してもよく、その子どもに向けた、ただ1つの"読み聞かせ絵本”が出来上がる。子どもにとっては、電子ブックやタブレットでの読書体験とは違い、自分のお気に入りの本の手触りを実際に感じながら、愛着をもって絵本の世界を楽しめる。また、プロによるナレーションも、サイトで販売しているという。
遠方に住んでいる親戚や、忙しくてなかなか"読み聞かせ”の時間が取れない親たちにとっては、子どもとのコミュニケーションツールとして、「Magical Book Reader」は大切な時間を共有する手助けをしてくれることだろう。
Magical Book Reader