ただ、チェーンやのれん分けされたお店の場合、基本的には同じものであることが多い。とはいえ、店舗によってどうしても多少の差は出てくる。その違いを画像から判別してどこの店舗のものかを見分けられるという、人気店「ラーメン二郎」に特化したシステムを日本人エンジニアが開発した。
・精度95%
野菜の盛り具合だったり、肉の乗せ方だったり、人がすることなので、ラーメン二郎といえどもどこもぴったり同じというわけにはいかない。
しかし、このシステムではラーメン二郎が展開する41店舗のその差を機械学習が95%という高い精度で見抜くのだ。
・画像と店のラベルを取り込み
システムにはGoogle Cloudが今年1月に発表したばかりのCloud AutoML Visionが活用されている。画像認識を使って機械学習をカスタマイズさせることができるというものだ。
開発したデータサイエンティスト土井賢治さんは、4万8000枚ものラーメンの画像と店舗のラベルをアップロード。すると、94.5%という精度で見分けることに成功した。
・細部で見極め?
土井さんは当初、丼やテーブルの色や形を手掛かりに判断しているのではとの仮説を立てた。しかし、実際は丼やテーブルのデザインが同じでも高い精度で見分けることができた。
そのため、土井さんは「肉の切り方やトッピングの乗せ方といった細部で見極めているのでは」と新たな仮説を立てていて、今後はそれが正しいかどうかを調べる実験を続けることにしている。
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