・軽量・小型の充電バッテリー
この問題をあっさり解決しそうなのが、アメリカのメーカーHOPRが開発した電動アシスト自転車。シェアサイクル用に開発されたこの自転車、最大の特徴は、動力源となる充電式バッテリーが、なんと前方バスケットに収まる小型サイズで持ち運び可能な点だ。
シェアプログラムに登録したユーザーはまず、重さにしてわずか数ポンド、スマホほどの大きさのバッテリーを受け取る。あとは家やオフィスでそれを充電し、自転車に乗るときにバスケットに取り付けるだけ。フル充電した場合の走行距離は10マイル(約16km)、時速は約24kmの性能を誇る。さらに嬉しいのが、自転車の不使用時にはこのバッテリー、スマホやタブレットの充電器としても使えることだ。
・サービスは今夏から開始!
先月シカゴで行われたシェアモビリティサミットでお目見えしたこの自転車、北米最大のシェアサイクルサービスを展開するCycleHopが採用することを表明。実際のサービスはこの夏以降、アメリカとカナダの数都市から開始予定だという。
CycleHopのCEO、Josh Squireは言う。「自転車は、我々の都市交通インフラに横たわる深刻なギャップを埋めるものだ。安価で手っ取り早い移動を可能とし、車に乗るには近すぎ、かといってバイクでは遠すぎるような中途半端な距離にはもってこいの手段なんだ」。
車の渋滞や、満員電車といったストレスとも無縁で健康にも優しい電動自転車。HOPRの登場によって、高価で大規模な充電インフラも不要となった今、電動自転車のシェアリングはますます普及していくだろう。
HOPR Introduces Dockless E-Bike with Portable Power Pack