システムは、実際に目にする光景の代わりにバーチャル映像を見ることで、乗り物酔いを軽減するというものだ。
・初期症状を感知
公開された申請書類を見ると、このシステムではヘッドセットまたは乗り物内の壁に取り付けるプロジェクターを活用。ユーザーの発汗や脈拍、貧乏ゆすり、つばの飲み込みなどを感知するセンサーを内蔵する。
そうした乗り物酔いの兆候をとらえると、バーチャル映像をユーザーに見せることで乗り物酔いを軽減するという仕組みだ。
・情報のズレを少なく
そもそも、乗り物酔いは耳(三半規管など)がとらえた動きに関する情報と、目から入ってくる動きの情報にズレが生じて、脳がそれにうまく対処できないことが原因。
Appleが出願したシステムは、早い話、バーチャル映像によりその情報のズレを少なくするというものといえる。
また、このシステムは、乗り物酔いを軽減するだけでなく、純粋に車内エンターテイメントとしても活用できる。
加えて、オーディオブックをユーザーのとなりで読み上げる「バーチャルライダー」や、「バーチャル会議」など、幅広い活用法が考えられているようだ。
Apple Patent Images